2007年10月18日(木)

大人でも増え続ける脳の神経細胞 不飽和脂肪酸の摂取で、さらに“神経細胞が増えやすい脳”に!?

 一度できあがると、あとは減っていくだけ。そう信じられてきた脳の神経細胞だが、最近では脳の特定の場所では、大人になってからも新しい神経細胞がつくられ続ける、というのが定説だ。ブレインヘルスニュースNo.19(2007年3月20日発行)では、この神経新生をテーマに取り上げ、神経細胞の新生には、加齢のほか、ストレスや運動、栄養などの環境因子が影響することを伝えた。
 これに関連して、東北大学大学院医学系研究科教授の大隅典子氏らは、このほど横浜で開かれた「Neuro2007」(日本神経科学大会、日本神経化学会大会、日本神経回路学会大会の合同大会)で、「不飽和脂肪酸であるアラキドン酸(ARA)※1の摂取により、生後まもないラットの神経細胞の新生が促進される」ことを発表した。今回のブレインヘルスニュースでは、この大隅氏らの研究を中心に紹介する。

※1 アラキドン酸(ARA)
細胞膜を構成する不飽和脂肪酸。体の組織のいたるところに存在するが、特に記憶との関係が深い海馬を中心に脳にも多く含まれ、そのため脳の機能そのものに大きく関わっていることが、最近の研究結果から明らかになりつつある。食品では肉や卵、魚などに含まれ、食事からの摂取が必要な「必須脂肪酸」のひとつに数えられている。
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